プロテインを飲むと髪が伸びたり太くなったりするという噂は本当なのでしょうか?
他には、髪質がよくなったりなどなどという髪に関してプロテインが本当に良いのか、お伝えしていきます。
プロテインは髪に良い?
プロテインが髪に良いのか、という事についてお伝えしていきます。
そもそもプロテインはサプリメントで、食品ですので薬のように「これに効く」というものではありません。
そういった観点からお伝えしていきますね。
髪の原料はタンパク質
まず、髪の原料は「ケラチン」というタンパク質でできています。
食事でとりこまれたタンパク質がそのまま髪に届くわけではなく、一度アミノ酸まで分解された後に、ビタミン・ミネラルの力を借りて「ケラチン」というタンパク質に再び合成されます。
このような過程を踏んで髪が出来上がるわけなのですが、タンパク質がすべて髪に回るわけではありません。
筋肉や肌もタンパク質でできており、体に必要なところから優先的にタンパク質が使われていきます。
少し考えてもらうとわかると思うのですが、必要なところから優先的に使われていなかったら、例えば筋肉が傷ついてもそのままになって筋肉痛が治らなかったり、徐々に筋肉が落ちていって動けなくなってしまうと命の危機ですよね。
そういった生きるための体の作用でタンパク質が使われる優先度が決められているため、タンパク質をとるとすべて髪にいきわたる!という事にはなりません。
髪はタンパク質99%でできている。
摂取したタンパク質は体の優先度が高いところから使われる。
タンパク質の摂取量は筋トレをしなければ、意外と少ない
しかしながら、タンパク質が不足すると髪に栄養が渡らずにぼさぼさになったりといった悪影響が考えられます。
そのためタンパク質を摂るという事は重要にはなりますが、筋トレや運動、スポーツを日常的にされている方と、そうでない一般的な方とでは一日に必要なタンパク質の量が違います。
筋肉量を維持するためには以下のタンパク質の摂取量が必要とされています。
- 筋トレや運動をする方・・・体重kg×1.2g以上
- 運動をしない方・・・体重kg×0.76g
また、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では一日のタンパク質の摂取量の目安は成人で約60gほどです。
これは、運動をしていない方で、1日3食をバランスよく食べていれば到達する量ですのでプロテインを飲むほどの量ではないでしょう。
しかし、毎食カップラーメンを食べているなど、タンパク質が足りていない方にとってはタンパク質の補助のためにプロテインを飲まれるというのもありかと思います。(基本的には食事からが良いですが)
タンパク質の推奨量は成人で60g。運動や筋トレをしていたらさらに多くなる。
プロテインを飲むと髪質がサラサラになる?
髪質が良くなればよいですが・・・
プロテインを飲むと髪質が良くなるという科学的な根拠は残念ながらありません。
先ほどもお伝えしましたが、髪が作られるためにはタンパク質とビタミン・ミネラルが必要です。
タンパク質がアミノ酸に分解され、ビタミン・ミネラルの力を借りて「ケラチン」というタンパク質に再合成されます。
プロテインはそのケラチンを作るための材料であるタンパク質を摂取できますが、ビタミン・ミネラルも必要なので、プロテインを飲む=髪質が良くなるわけではありません。
睡眠、運動など、栄養を頭皮まで運ぶために血行を良くし、さらにバランスの良い食事を食べることで質の良い髪が生えてくるような栄養を摂ってあげることが重要です。
髪がサラサラになったりと髪質を良くするためにはいろいろとやらなければならないことが多く、プロテインを飲むことはその中の一つと考えると良いでしょう。
プロテイン=髪がサラサラになるわけではない。
プロテインは髪の栄養の一部。
プロテインで髪が太くなる?伸びる?増える?
科学的根拠なし
プロテインを飲むと髪が太くなったり、髪が伸びたり、髪の量が増えるという事については、科学的な根拠がないようですね。
たしかに、髪はタンパク質でできていますが、プロテインを摂取したらすべて髪にタンパク質が回るのかというとそういう事ではないでしょう。
タンパク質は体が必要なところに優先的に使われます。
例えば、筋トレをした後でしたら筋肉が傷ついているため筋肉を回復させようとするためタンパク質は筋肉に多く回されるという具合です。
髪を筋トレのように鍛えることが可能であれば、筋トレと同じように鍛えてタンパク質を優先的に髪にという事が可能なのでしょうが、今現在ではそのような方法はありません。
プロテインを飲むことで、体にいきわたるタンパク質の量が増えて結果的に髪にも良い影響があるという事は考えられそうですが、プロテインを飲んだから髪に効果があったという事は期待はあまりできなさそうです。
プロテインで髪が伸びたり太くなったりという科学的な根拠はない。
補助の一つとしてプロテインは考えると良い。
プロテインで抜け毛や薄毛への影響はある?
プロテインを飲むことで逆に薄毛や抜け毛に対しての効果はあるのか?メリットやデメリットはあるのかという事についてお伝えしていきます。
抜け毛や薄毛に対してはいろんな対策を複合的に行って解決していくもので、プロテインがダイレクトに効くわけではありませんが、一役買う可能性もありますので、お伝えしていきます。
プロテインが抜け毛に悪影響がある場合
飲みすぎて肝臓へ負担がかかる
プロテインを飲みすぎて肝臓に負担がかかるという科学的根拠はありませんが、タンパク質を摂取すると分解する過程で毒素であるアンモニアが発生し、アンモニアを無害な尿素に変えるために肝臓が働くことになります。
ただ、どれくらいタンパク質をとると肝臓に負担がかかるかという事については明確な数値はわかっていません。
ただし、基準値はありまして、運動をしない人は1日に60g程度がタンパク質が適量とされています。
あくまで推奨量であり、これ以上とったらどうなるという科学的根拠がないため、あくまで目安ですね。
ただ、タンパク質の摂取に加えてアルコールなど、肝臓に負担がかかる食生活をしているとコレステロール値が高くなって血行が悪くなり、頭皮にまで栄養が届きづらくなるために抜け毛や薄毛の原因になることがあります。
タンパク質やプロテインが原因というわけではありませんが、コレステロール値を上げないように、規則正しい食生活や運動をされると良いですよ。
大豆・牛乳にアレルギーがある
プロテインの原料である牛乳や大豆に対してアレルギーを持たれている場合も薄毛や抜け毛につながることがあります。
アレルギーになると炎症が起きるため、頭皮に炎症が起きてしまうと頭皮の環境が悪くなって薄毛や抜け毛が起きるという事です。
こればかりは避けようがないため、体に合うプロテインを飲まれるか食品からタンパク質を摂取されるように心がけられるかという具合にプロテインについては医師と相談されながら飲むことを考えるとよいですよ。
プロテインの成分によるアレルギーには気を付けるべき。
コレステロール値は運動などを通じて下げるべき。
抜け毛にプロテインが良い場合
抜け毛や薄毛の方でプロテインで髪に対してアプローチをしたい方にはソイプロテインがおすすめです。
根本的な解決ではありませんが、ソイプロテインに含まれている成分の効果が間接的に髪にも影響がある可能性があるため、効果が期待できますね。
ただ、実証はされておらずあくまで目安ですので、ご注意くださいね。
イソフラボン
大豆由来のソイプロテインは、イソフラボンが含まれています。
そのイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするため、抜け毛の原因の一つである男性ホルモンの分泌を抑える働きがあります。
イソフラボンが女性ホルモンと似た効果を出すのは1/1000ほどなので微々たるのもですが、気持ち程度には効果が期待できるのかなと思いますよ。
コレステロール値の減少
ソイプロテインの原料である大豆タンパク質はコレステロール値を下げてくれる働きがあります。
そのため、先ほど抜け毛や薄毛の原因の一つであるコレステロールについてはソイプロテインを飲まれることで不安が少しでも解消できると良いですね。
ソイプロテインは、コレステロール値の低下、女性ホルモンと似た効果(1/1000ですが)を発揮する。
まとめ
プロテインが髪に対してどのように影響するのか?という事についてお伝えしてきました。
プロテインが直接的に作用することは考えづらい(薬ではないため当然ですね)ですが、髪のための栄養補給としては、補助にはなるかもしれませんね。
中でも、ソイプロテインはホエイやカゼインと比べて髪に対してのアプローチには適しているのかなと思います。
ソイプロテインを飲むなら?
ソイプロテインは以下のようなプロテインがあります。
SAVASやKentaiなどのメーカーからもいろいろ出ておりますので、あなたに合ったソイプロテインを選ばれると良いと思いますよ。